1970年の春。中学生になったばかりの私が、テレビから流れてきたビートルズの「レット・イット・ビー」を聴いたのがきっかけで彼らのファン(虜(とりこ)とも言う)になったことは何回かこのブログにも書いてきた。

中学生の耳には「れるぴ~、れるぴぃ」と聞こえたけれど(笑)、訴えかけるような「何か」を感じとっていました。

その「何か」は少し後になって解散が決定的になっていたビートルズへのレクイエムだったのかなぁと思うようになった。


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このシングル盤は2枚目、つまり再びお買い上げしたもの。初代のシングルは聴きすぎてボロボロになった挙句に誰かにあげてしまった。

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私がビートルズを聴くようになるまで家にあるレコードプレーヤーと言えばポータブルだった。

45回転、33回転の他に78回転もできるようになっている古いタイプのものでした。

鉄腕アトムや鉄人28号のソノシートはもっぱらこれで聞いていました。

レコード大賞の「いつでも夢を」をかけては父が橋幸夫、私が吉永小百合のパートを歌ったりしましたよ。

母が「子どものためのクラシック」…みたいなレコードを買ってくれたのでクラシックに関しては作曲者名や曲名はわからない(小さくてまだ字が読めなかった)けど、大体のものは覚えました。

 

話がずれました<(_ _)>

1970年は家にステレオがやって来た年でもあります。

ステレオとは名ばかりでポータブル式のこじんまりとしたやつですが…。

でもそのおかげで、昼間から雨戸をしめ切って大きな音でビートルズをかけて歌うという青春が始まったわけです。

 

ところが、せっかくファンになったビートルズが解散してしまいました

当時の私にとっては、突然降ってわいたような出来事でした。

だってこの前、新曲が出て買ったばかりで、今度はどんなのが出るかと~~っても楽しみにしていたのにさ。

 

ビートルズ本にしても、有名(?)なハンター・デヴィスの「ビートルズ」と、こんな「ビートルズその後」といったものを同時に読んでいました。

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そんなわけで、ビートルズ現役最後のファン=最初の後追いファンという、なんとも中途半端な立場のまま、「ビートルズ再結成」を夢見る乙女が誕生したわけですわ。

 

(もしかしたらつづく)