前話まで
ロック・オペラ「マークの不思議な旅」その1~2
ロック・オペラ「マークの不思議な旅」その3


その時だ。
マークの頭上でピカッと稲妻が走ったかと思うと、雷がマークを直撃した。
いや、正確に言うとマークのレスポールが雷に打たれたのだ。

ヴィィィ~~~~ン~~ッ~~!!!

マークのレスポールは聞いたことも無い素晴らしくエキサイティングなエンディングの音(ノイズ)をマーシャルアンプへと送り込んだ。
雷に増幅されたそのノイズは宇宙から届いた自然のうなり声のようにオーディエンスをはじめ島中に響き渡った。

ドカンッ!バンッ!グァーーーンッ!!

うず高く積まれたマーシャルアンプのいくつかがこの世のものとは思えない美しい火花を吹いた。

五万人とも言われたオーディエンスがそれを目撃したが、みんなあっけにとられて大声を出すものはいなかった。

「しまった。は、早く救急車を!」
主宰者のオーウェンがハッと我に帰った時には、マークはマイクスタンドにしがみついたまま気を失っていた。
「か、感電したのか?!」
マークの身体はうっすらと青い光に包まれていた。

やがてオーディエンスの一人が隣りの彼女を肩車すると口笛を吹き、拍手した。
すると他の男たちもみんな次々と女の子を肩車して、やがて島中が拍手と口笛に包まれた。
だが、マークはまだ目を開けなかった。
ベーシストのユウキが駆け寄ってこう言った。
「すごいぜ、マーク。五万人が君へのアンコールを叫んでいる。」
その言葉にマークは目を覚ました。
そして何事も無かったようにギターを構えなおすと、
「サンキュー!」
と言って、またギターをかき鳴らした。

こうしてマークは伝説のギタリストの仲間入りをした。
だが、彼のレジェンドはここで終わりではない。
これは物語のほんの始まりにすぎないのだ。

(つづく)


いつも拍手をありがとうございます。

>LimeGreenさん
トラックバック、しかと受け取りました。
いつもありがとうございます。


>azarashiumiさん
面白いですよね、あれ。
あそこまでよく再現できたものだと感心します。
個人的にはあのタイプライターがお気に入りです(笑)

ウミ先生に背中をどつかれ・・いや、押されてちょっとだけですがやっとこさアップできました。
もう少し更新の頻度を上げたいとは思うのですが・・(汗)


無記名で拍手だけの方もたくさんありがとうございました。
他の人には秘密の一言も送れます(?)