フェスティバルの当日は朝から荒れ模様だった。
ポツリポツリと降り出した雨はマークの出番が近づくごとに激しくなってくるようだった。
どこかで雷も鳴っている。

だが、ワイト島に集まったオーディエンスは帰るどころかこの自然の演出を存分に楽しみますます盛り上がっていた。
舞台上で主催者側のスタッフが集まり休止の検討を始めると会場中がブーイングの嵐となった。
そしてこの次のマークたちの演奏が終わった時点で改めて考えるという結論が出た。

ついにマークは不思議なエレキギター「レスポール」とともに嵐の中、屋外のステージで歌い始めたのだった。
雨に打たれながらマークは歌い、レスポールをかき鳴らす。

♪天文学者
朝から夜まで 空を見上げ
何を考えているのか
もっと遠くのことを知りたい
空の上には 空の上には
一体何があるのか

上のことばかりに気を取られていて
足の下の落とし穴に気づかなかった

バカな天文学者さ 知らなかったのかい?
空の上より 足元の方が
大切なことを
見上げているだけじゃ 何もわかりはしないのさ

ますます雨は激しくなり、雷もすぐそこまで近づいてきた。
だがマークはこの世のものとも思えない速弾きのギターソロでオーディエンスを魅了していた。
会場は歓声と口笛に覆われて、拍手とダンスが止むことなく続けられていた。
やがて用意された最高のクライマックスが訪れる…はずだった。

その時…。



このお話はオンデンの作家名(があわいこ)でもブログに連載しています。
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