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ジリリリリリリ・・・・!!

電話のベルの音でマークは我に返った。
が、頭が壊れそうに痛い。
まだ半分眠っている意識の中でここはどこだっけかと考えた。

いまは確かRSバンドの前座でツアー中だ。
夕べはたしかライブが終わった後、ホテルのバーで打ち上げをした・・
あ~、じゃここはホテルの部屋か・・

「マークゥ、マークッたらぁ~」

そうそう、RSバンドのファンだけど今夜の前座バンドもイカシてたわねと話している女の子たちに・・そこで会ったんだ
「マ~ク~、起きてよ。電話よ。マネージャーとか言う人から」

「えぇっ!!・・あっ!」

今度こそしっかりと目が覚めた。
相変わらず頭はガンガンするが、マークは飛び起きた。

すると顔の前に受話器がヌッと差し出された。
マークは受話器をとらずにそれを持っている人の顔を横目でおそるおそる見た。
赤毛でそばかすだらけの女の子がむっとした顔でマークをにらんでいた。

「君いつからここに?」
マークは受話器を手でしっかりと抑えつけて訊いた。
「いや~ねぇ。忘れちゃったの?夕べから一晩中ずっとここにいたじゃない」
女の子はさらにほっぺたを膨らませた。

「で、その~・・ナニはナニして・・なんとやら・・」
マークは口の中でもごもごしているだけでなかなかうまく言葉が出ない

「フン、何もなかったにきまってるじゃない!」
うわ~、すごい勢いで女の子の声が頭に響いた
「なんでベッドに入る時までギターを離さないのよ。」
あ、そうか。マークは自分からひと時も離れないギターのことをやっと思い出した。
いまもレスポールはマークのお腹にくっついて離れない。

「マーク…。いいかげんそのギターを離しなさいよ。」
そう言われてもこのギターはマークの意志では身体から離れない。
「私より一生そのギターを抱いているつもりなのね!」

女の子はそう言い捨てると自分のセーターや靴下を拾い集めてさっさと部屋を出て行ってしまった。
「あ、ねぇ・・君・・!」
その子を追いかけて行こうとすると入れ替わりにマネージャーのオーウェンが入ってきた。

「おや、マーク。生きていたか。ところであの娘は?」
「オーウェン、あの子は気にしなくてもイイよ。」
そう言ってマークはにっこり笑うとレスポールをジャラ―ンと鳴らした

想った人には想われず
思いがけずに想われる

どうせこの世は
ふってふられて
オシマイさ

だ・か・ら
(い・ま・は)
ロックに夢中~
ロックに夢中~
ロックに夢中~
・・・

(つづく)


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